院長ブログ

2013.01.09

持続する意志

お正月にたてた誓いが、すでに三日坊主になってしまった方も多いのではないでしょうか?

私もいくつか目標を立て、その保険(?)といっては何ですが、

”なんで決めたことを挫折してしまうのか?”ということについて心理学、脳科学から考察した

「スタンフォードの自分を変える教室」を読んでみました。

「ようは本人の心構えでしょ」「あんたは意志力がない」「性格じゃない?」

と、一刀両断されてしまっている"意志力”が、健康や、収入や、果ては寿命に関わっているとしたら、

”意志力”についてもう少し真剣に考えるのではないでしょうか?

では"意志力”は特別な人だけに備わっている美徳なのでしょうか?

本書では”意志力”は”やる力””やらない力””望む力”を駆使して

本能と身体に起きている現象を対応させる、誰もが持っている能力と定義づけています。

まずどんなときに意志力は発揮されないのか?

意志力は筋肉のようなもので、使いすぎたり、ストレスで脳と身体が自己コントロールに

適さない状態に陥っているとき、おもしろいのは"良い”と思われることをして

脳がいい気になっているときに弱まる(無くなる)ものらしい。

本能が幅をきかすと、理性の"やらない力”がそがれてしまうんですね。

確かにダイエットなんかだと「こんなに我慢したんだから、少しくらい良いよねぇ~」

となりやすいか。。。

次に意志力を継続するには?

それは失敗しても自暴自棄にならず、自分を批判せず、励まし慰めてありのままの自分をを見つめること。

これにより"やる力”が育つということだ。

そして将来について考える事、未来の自分をを想像し今我慢することは重要で、

1960年代に4歳児にマシュマロを今1個もらうか、15分待って2個もらうか選ばせるという実験を行なったところ、

マシュマロををどれくらい待てたかということが、10数年後の学業成績や、社会的成功を物語っていたという

事実もあるようです。将来をついて考える=”望む力”ですもんね。

さて340pにもなる本書を読み終えた今日は、臨時休診として人間ドックに行ってきた私。

ドックがあるからと、ここ数日味気ない食事をした反動で、イタリアンに乾杯!

としてしまうのは、、、意志力がないんでしょうかね。

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