院長ブログ

2013.02.11

黄砂に吹かれてぇ~

先週はいろいろな方からお祝いの言葉などををいただき、ありがとうございました。

自分の誕生日が成長するにつれ、親に感謝する日に変わったのと同様、

病院の誕生日は、育てていただいている周りの方々に感謝を思い起こさせる日となりました。

ありがとうございます。

そんな先週の締めくくりは静岡で行なわれたアレルギー研究会の講演を聴くことでした。

1題目は”黄砂”に関して

黄砂は大陸の砂漠などから巻き上げられ、偏西風にのって日本にやってくる粒子のことで、

2月から5月に多く見られます。花粉症の時期にも一致しているんですね。

黄砂によってアレルギー症状は悪くなる傾向があり、

これは黄砂自体のアレルギーと言うよりは、黄砂に着いている内毒素(細胞に悪さする)や

硝酸イオン(気道に悪さする)などがアレルギー反応を増強させるとのことでした。

黄砂の大きさは4マイクロメートル(スギは30マイクロメートル)で、

話題のPM2.5は2.5マイクロメートル以下の粒子と、とても小さく、

一般のマスクでは完全に予防できないとのことでした。

工事や結核病棟用の防塵マスクがよいとのことですが。。。住みにくい世の中です。

2題目は代替医療について。

副作用がないので人気も高い、いくつかの方法を大学の先生が検証した結果ですが、

甜茶、乳酸菌はどれも実験でしっかりとした効果は無いとのことでした。

マスク&めがねは着けないより着けた方がマシ(しかし結構内側に入ってくる)な程度で

鼻孔テープ(ブリーズライトのようなもの)は通気を改善せず。。。

などと、どれも散々な結果でした。しかし!唯一といって効果があったのは”アロマ”。

一過性ですが、鼻の通りを改善するということで、

花粉症の時期は、あまり外に出ず、アロマを嗅ぎつつ寝るのが良いのかもしれません。

大学の実験では、何の効果もない例えば角砂糖みたいな物を「薬だよ」と聞いて飲んでも、

3割の人は「効果がありました!」となるそうで(=プラセボ効果)

そういう人たちの性格テストをすると、とても従順で、素直で協調性が高いという

好ましい傾向がみられるそうです。薬が効きやすい方!きっと職場で大事にされますよ。