院長ブログ

2014.04.27

I must learn to control my temper.

多くの来院される患者さん、そしてこのブログを読んでいる人には全く関係のない話です。

最近、病院内にお知らせポスターが増えたことと思います。

ポスターのうちの一つは、「診察の前は口の中に食べものを入れないで!」です。

診察時に泣きじゃくり、食べ物が小児の気管支に入ってしまうと、

気管支異物として手術を受けることになります。

どこでも手術が受けられるわけではなく、こども病院や大学病院など三次救急が担当することが多く、

何気ない行動のわりには、結構厄介な結果になります。

待ち時間もあるので、お子さんをなだめるために必要なのだろうと、ポスターなど貼ることなく

私やスタッフが気がついた時点で出すようにお願いしていたのですが、

やはりそういうご家族が増えて来たので、注意喚起としてポスターを掲示しました。

二つ目は「暴言・暴力を許さない!」です。これは最近、医療従事者の間で問題になっています。

当院でも多くの方が来院されているので、中にはその他多くの普通の方と明らかに違う考えなのか、

スタッフに暴言を投げつける患者さんがおられます。

待ち時間に対して「俺は社長なんだぞ!」とスタッフにすごまれた年配の男の方。

(社長でも、社長じゃなくても当日予約で順番を決めています。)

私には診断書を書いて欲しいからか低姿勢でしたが、

診断書に必要な検査の時に担当した看護師に「もたもたすんなよ!」と言った中年の男性。

(お金や休みの絡んだ診断書だったので、看護師からの報告を受けて、

”利害が絡む文書に二面性があるあなたの書類は書けない”と通告。)

そして今週は、レントゲン検査の時に「早くしろよ」、「まだかよ」とスタッフに怒鳴った70代の男性。

(カップラーメンが食べられるほど時間がかかったわけではない)

医療はマッサージ店とは違い、侵襲(肉体的にも、時間的にも)があるものです。

体が病む=心も病むという事だとしても、暴言が許されるはずはありません。

今までは我慢しアナウンスもしていませんでしたが、

これからは医療行為を行なう前提の信頼を結べない人と判断して、診療の中止、

程度が悪い場合は威力業務妨害として訴えることにしました。

なんか怖い文章(?)になってしまいましたが、

一部の変な人のために私やスタッフの心の調和が乱れ、

その他大勢の健康にしなければならない患者さんに迷惑をかけたくないというのが本意です。

スタッフと「この調子じゃあ閉院するまでに、壁が見えなくなるくらいポスターだらけになったりしてね」

って笑いあえたことだけが、この件に関しての”幸せ”でした。