院長ブログ

2014.09.21

ウェルピア長泉の仇討ち

長泉のプールに週一で通い続けてこれで1ヶ月。3年ぶりのスイマーになりました。

ウエルピア長泉は地方自治体界のセレブ=長泉町が町民の健康のために建てた施設です。

長泉町の、長泉町民による、長泉町民(とそこに働く人)のための、施設なので、

沼津から越境使用しにきた私は、お嬢様の中にいる給費生のような立場です。

プールには泳ぎ続ける人コース(上級)、25mくらいでロープロープな人コース(中級)、自由コースと分かれているので、

そこは腐ってはいてもスイマー、泳ぎ続ける人コースに入りました。

そのコースでは、すでに一人のおじいさんが泳いでおられました。

まるでコースに住んでいるかのようなゆっくりとした泳ぎ。

おじいさんのクロール一回転の距離が私の片足キック一回分のようなスピード感の差。

おじいさんは私の泳ぎをみて「わしの領土を荒らすやつか?」とゴーグル越しに問いかける。(様に思えた)

「いいえ、私は給費生。おじいさんの帝国を荒らすようなペースでは泳ぎませんよ」

と、これまたゴーグル越しにアピール。おじいさんに追いついたときには追い越さず、

おじいさんがスタートしないのを確かめてから壁を蹴ってスタート。

私がスタートした後を見つめるおじいさんは「よしよし」とうなずいているようだ(多分)。

そんな二人の平和な国に、自分のペースで泳ぎ続ける男=蛮族が進入してきた。

蛮族のペースとおじいさんの危うさにハラハラしながら泳ぐこと数往復、遂にその時はやってきた。

先住民であるおじいさんに蛮族が「早く泳いでいる人が来たら、どけよ!」と言葉のヤリを投げたのだ。

おじいさんはビート板を盾のように言葉をかわし、「部活動の場所じゃねぇんだぞ」と応戦し、

蛮族がまた泳ぎ始めたのを確かめてから、「悔しい、おまえなら蛮族をけ散らすことができる。

あとの国はおまえに任せた」とばかりに出て行ってしまった。

おじいさん。私も悔しいよ。あんなに仲良く平和に泳いでいたのにね。

おのれ蛮族。3年のブランクがなければ、きっとけ散らせたのに。

クイックターンの時に水かけるくらいのちっちゃな復讐をしてあげられたのに。悔しいよおじいさん。

この仇はきっと討ってあげるからね。まずは個人トレーナーを購入したわ。ちょっと待っていてね。

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