院長ブログ

2014.10.05

フィレンツェ紀行

BS放送から塩野七生さんと向井理君の紹介でフィレンツェの特集が流れてきました。

私がフィレンツェに行ったのは今から5年前、何にも知らないのはもったいないので

塩野氏の”ルネッサンスとは何であったのか”と、もう1冊携えて。

ローマまでの11時間。飛行機の中で読むには頭をあまり動かさない、

箇条書きのようなこの本がよいだろうと、パラパラっと見て買った”マキアヴェッリ語録”でした。

今では座右の書のような存在です。

「人の為す事業は、動機ではなく、結果から評価されるべきである」

動機がよいからと言って、よい影響を与えるとは限らない。

”生き物がかわいそう”だからという動機でも”生類憐れみの令”は天下の悪法になっているし、

”ゆとり教育”が学力低下を引き起こしたことも、この言葉を思い起こさせます。

動機がよいことは耳にする言葉もきれいで、盲目的に従ってしまいそうですが、

何事も考えたり、疑ったりすることも必要なようで。

maki.jpg  
ミケランジェロ広場から見るフィレンツェの中心部です。

この後ろにレプリカのダビデ像がありました。シニョリーア広場にもレプリカがあって。。。

もう本物はいいや!って見ずに帰ってきてしまいましたが、

この放送を見るともったいなかったかなぁ。