院長ブログ

2015.03.08

原因が先か目的が先か。

月並みな表現をすれば”最近はまっている”ものとして「アドラー心理学」があります。

本屋に行くたびにベストセラーコーナーに並んでいる「嫌われる勇気」という本を

ついに気になって、立ち読みしたことがきっかけです。

よく知られている心理学では原因が先と考え、「イジめられた過去があるから。引きこもりになった」

なのだけど、アドラー心理学では目的が先という考えするそうな。

つまり「引きこもりたいから、昔のイジメられたという記憶をちょうどいいので探し出した」

「気分が落ち込んで何もしたくなくなった」は

「何もしたくないので、気分が落ち込んでいるという感情を作った」と考えます。

私にはこの考えに天動説から地動説に変わるほどの衝撃を受けました。

”引きこもる”ことや”何もしたくなくなる”ことは目的にはならない、

一般的には望まない状態だと思っていましたが、そういう状態になることで

例えば親から目をかけてもらえ、他人から大事にされ、

何もしないことで、何かをしたときの評価を受けずに済む可能性の中で生きられる。

不幸であることによって「特別」であろうとし、不幸であるという一点において、

人の上に立てる。ということらしい。

今日の私に当てはめると「花粉症で毎日、毎日忙しい。だからごろごろしていたい」だったけど、

アドラー先生のカウンセリングを受けたなら

「ごろごろしていたいから、花粉症の忙しさを利用している」ということか。。。

アドラー先生は精神科医だけど、この時期の耳鼻科医の代診に来てみて欲しい気もする。

 週末は勤続約40年、市立病院時代にお世話になった看護師さんの定年祝いに焼津へ。

焼津は沼津に比べて花粉の数が2倍の極悪地域なのに薬を忘れた!と着いてから気が付いた。

宿泊の予定だから明日の薬がない!とヤク切れ患者の如くドラックストアに飛び込んだ。

アレジオン

花粉症の薬を購入すると「この薬は即効力は無いので、効かなくてもあきらめず

12日分ですが、毎日飲むことが大事です。そもそも今年は花粉の量が。。。」

。。。ストアの薬剤師さんはこの時期の私の診察より詳しくお話ししてくださって、

私は穴を掘って入りたい気持ちになった。。。う~ん、でも1980円は悔しい出費。