院長ブログ

2015.08.30

先生、クラスのみんな頑張るよ

ハリーポッターの4巻に出てくる“移動(ポート)キー”、
このキーに触れることで瞬間移動できるアイテムとして重要な役目だった。実家にはそんな私の“移動キー”がゴロゴロしている。
この夏、母親が探し出してきたのがこのトロフィー。「ビバクイズ、グランドチャンピオン」と刻されている。
IMG_0916.jpg

ここでビバクイズについて説明しよう。ビバクイズは富山県のローカル局、北日本放送が作っていた小学生のクイズ番組である。小学生の答えることなので、ローカル番組にも関わらず、全国放送の大橋照子のラジオはアメリカンや谷村新司のラジオ番組で珍解答ネタのコーナーがあったそうだ。ご存知の方います?
月曜日から土曜日まで夕方の10分放送され、解答者は5人、問題は20問。
1つ答えるごとに丸い電球が1個ついて、最高に正解して10問。
月から金までは曜日のチャンピオンが決まり、各曜日のチャンピオンが土曜日に週チャンピオンをかけて激突する!イメージわきますか?富山県民にはスーっと入っていく内容なのですが。
題は解答者として司会者に「次は能町小学校から来た釣田さんです」と紹介された後に言ったセリフだ。ほとんどの解答者がこう言っていたのだった。

小6年生になった私は、それまではクイズ番組に出場=テレビに出ることに全く興味がなかったのだが、正直に言おう。賞金の“正解1問につき500円の図書券”に目がくらみ応募したのだ。
自分のお金で本を買いたかったのだけど、お小遣いといえば何か手伝いしたら50円なんて、非効率的な我が家のシステムだったもので、手っ取り早く稼げると応募した。35年前です。1問正解につき500円は魅力でしょう!?
私は水曜日だったか?16問目くらいに10問答え終えて「5000円分の図書券だ!」と満面の笑みで20問終るのを待っていた。TV番組ってまとめ撮りするからそのまま土曜日分の週チャンピオン大会へ。さすがに各曜日のチャンピオンだけあってそうやすやすと勝たせてはくれず、苦労したが結局6問くらいとって週チャンピオンに。お手付き(1問減点)を反省し、2000円分の図書券をふいにしたことが悔しかったけど。。。

そんな日から約1か月後、週チャンピオン5人が集まって競う“グランドチャンピオン大会”が夏休みに撮影された。
1問につき500円の図書券は大事だが、今回はミス=お手付きを抑え勝ちに行く!と挑む私。
だって、優勝するとグアム島旅行が副賞だったのですもの(当時)。
結果は5問しか獲得できなかったのだけど、他の週チャンピオンたちがラッキーなことに低調で1~2問しか正解でなく、残り2問くらいから勝利を確信した母親は観覧席でずーっとガッツポーズをしていた。
後で聞くと「保護者として一緒にグアムに行けると思ったのよ」と。
今の時代だと保護者同伴だけど、当時はそんな甘くはなく半年後の3月春休みに北日本放送の職員さんに連れられ、他のグランドチャンピオンの子4人とグアム島旅行に行ってきた。1ドル200円くらいの時です。
今思えば職員(当時20代くらい女性)さんはあーだ、こーだうるさい小学生5人を連れて大変だったろう。T-ボーンステーキに歓声を上げる我々をなだめ、和食が恋しかったのか職員さんは最終日の夕食に“しゃぶしゃぶ”のお店に連れて行ってくれた。
生まれて初めて食べた“しゃぶしゃぶ”。美味しかった。。。それ以来、しゃぶしゃぶを食べるとグアムを思い出すという本末転倒な日本人になってしまったよ。あ、あの時ガッツポーズまでした母親のグアムへの執念は私が働いてから10数年経って昇華させましたので、心配(?)なく。
こんなトロフィーでグアムに瞬間移動。どうしよう、書きながら今の新居に飾りたくなってきた。捨てないでねって電話かけてみようかなぁ。