院長ブログ

2016.07.10

睡眠学会にて

救急診療の代休をとり、”日本睡眠学会”に出かけてきました。

きっかけは診療で、お子さんの寝る時間を聞いていると就寝時間が遅い子が多いような気がして、

現場ではどんなことになっているのかな?と、興味を持ったからです。

実際に日本の乳幼児の睡眠時間は世界一短く平均11時間で、

長いニュージーランドと比べると2時間の差があります。

問診していると、もっと短い印象がありましたが。。。

私が興味を持つより10年も早く、児童心理学や教育者の間では

睡眠の量や質の低下に危機感を感じて、保育や学校に介入しているとのことでした。

教育現場では、寝不足の子はやる気がない、お友達と仲良くできないなどなど、

パフォーマンスが落ちてしまうことがわかっています。当たり前といえば。。。

さて、興味をひいた話を。

寝る時間-起きる時間-朝ごはんを食べる時間を児童の間で

集中力、風邪をひく回数、新しいものへの興味などなどを比較したところ、

一番いいのはもちろん「早寝早起き早ごはん」が習慣化された子供でした。

しかし学校のある日は「早寝早起き早ごはん」なんだけど、週末だけは「遅く起きて遅い朝ごはん」

というブランチ派は「遅寝遅起きおそごはん」に近い悪い成績でした。

週末はゆっくり寝かせてあげよう!と考える親御さんも多いと思いますが、

早寝早起きのリズムを崩さないよう家庭で意識して欲しい!とのことでした。

私も日曜日も平日と同じように起きなくてはね。

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会場から見えた都庁。今は誰もいないけど、知事室ってどこなんだろう?