院長ブログ

2016.09.25

当たり日

耳鼻科では”めまいの患者さんが多い日”があり、台風前後にその傾向があります。

今週は”市立病院時代の患者さんが受診する”ことが多い週でした。

背中の方から聞こえてくる「ねぇ、ねぇ、おばちゃん」。

当時は30代(でも後半)で、おばちゃんと言えばおばちゃんですが、

人生で初めて「おばちゃん!」と言われた瞬間でした。

最初は”誰を呼んでるのかな?”と、自分と認識できなかったです。

研修医の頃は自分より年上の親御さんに説明をしていたのが、

その年になると、自分より下の親御さんに話すことが多くなっていると気づかされました。

私がおばちゃんであると教えてくれた子は当時は年長さんくらいで、

今週、高校生になって会いに来てくれました。恥ずかしいのか、ほとんどの会話はお母さんとでしたが、

遠い富士宮から受診されたことがうれしかったです。

その日は市立病院で一緒に働いた看護師さんも勤務されていたので、

その子と会うことができました。偶然に感謝です。

沼津に赴任した当時は、いつもの勤務移動のように、また違う町にいつかは行くのだと思っていました。

いろいろな偶然から、この地に腰を落ち着けるようになって。。。

こういう、何か恵みのような再会があると、長く続けたご褒美のような気がします。

今、診察している子供たちもどんな大人になって再会できるのか、楽しみです。