院長ブログ

2018.01.21

マウスの呪い

昔、大学院生だった頃、私はウイルス学教室でお世話になっていました。

実験用のマウスを「生後6週、20g±2gで80匹」と注文をして仕入れていました(静岡県内から)。

マウスも(?)20匹に1匹はおまけが付いてくるんですよ。

そんなことはどうでもいいのですが、

そのマウスにインフルエンザA型のウイルスを感染させ、

マウスへの影響を事細かく調べることをやっていました。

-80度から解凍させたインフルエンザ液をピペットで吸って、マウスの鼻に垂らすと100%感染します。

そんなことを日々やっていると、指導の先生が「きっとこの先20年はインフルエンザにかからないよ。

この実験やっていると免疫つくからね。だって僕、かかったことないもの」宣言してくれました。

あの日々から今年は21年目、マウスたちの呪いが解けたのか私は病で倒れてしまいました。

現実は倒れるどころか、最近の薬が良く効いて食欲の低下も全くなく意味もなく元気でした。

高校2年生の時に感染した時はもっとつらかったので、31年もたてば変わるもんだなぁ~

まあ、患者さんに言っているように「たまに治る病気になることは良いことかもよ」と、

自分に言い聞かせこのインフルエンザ大流行の荒波を無事に仕事していきたいです。

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パクチーは寒さに負けず元気です。

時々引っこ抜いて、ワカモレサラダにいれるのが最近のブームです。