院長ブログ

2018.02.18

ホワイトアウト

私が20代の頃はスキーブームでした。

休日にスキーに行った同級生との会話が「アダム何時間待ちだった?」「3時間」てな具合で。

(解説:アダムとは八方にあるゴンドラリフトでイブは栂池にある)

globeの"Departures”がCMで流れていた頃でもあります。

最初に入った医局では冬休みが取れたので、ほぼ毎年北海道に行っていました。

ある年ニセコスキー場に3泊4日で旅行に出かけたときのこと、

ニセコ東山(当時)のゴンドラが何とか動いているというだけの荒れた天気。

ゴンドラ動いているうちに滑ろう!ということで東山の頂上へ。

着いてすぐ猛吹雪に。降りようにもターンの先が見えない。ゴンドラも止まっている様。

斜滑降で降りるしかない!ということで、木にぶつかっても対応できるようなソロソロとした速度で進んだ。

前に滑る友人の背中もロクに見えないほど真っ白。いつまでも続く斜滑降。

何も見えない、でも遠くからゲレンデ音楽が聞こえてくる!

♪ブリザ~ド、ブリザ~~ド♪、そう!私はブリザード真っ最中!

シャレにならないけど、音の方向に降りよう!ということでゆっくり下山した。

降りていくと少し吹雪も和らいで、切れ切れに見える景色から何やら建物が見えてきた。

私はてっきり東山スキー場の山小屋だと思っていたのだが、

それが隣のスキー場ニセコアンヌプリだった。私たちに再びリフトに乗って、

ブリザードの中、東山に戻る体力は残っておらず、

タクシーを呼んでもらって東山に帰ったのだった。これで、半日潰れたよ。

IMG_0999.jpg 

生死を共にした私のスキーグッズ。

今もあの頃のように滑れるだろうか?と思いながら、録画したアルペン競技を休みに見ています。