院長ブログ

2020.08.16

明日から私は

今年の夏休みは短く、遠出もできないないので、
病院に来る子供たちに夏休みの予定を聞くのは遠慮がちになる。
それでも「映画に行ったんだよぉ~」と、とっておきイベント的に話してくれたので
何の映画か聞いてみると、キラッキラした目で兄妹声を合わせて「今日から俺は!!」と教えてくれた。
私もキラッキラした目で「♪つっぱることが男のぉ~♪の、男の勲章歌えるよ~」とか
「嶋大輔は横浜銀蝿の弟分でデビューしたんだよ」とか
「横浜銀蝿の♪行ってきま~す♪で始まる”つっぱりハイスクールロックンロール(登校編)”も歌えるよ」
と答えようとしたが、上品なお母さんの前だったので何とかとどまった。

ヤンキーである。
ラジカセ(死語)から横浜銀蝿の曲を大音量で流していることは
親に対して”部屋に入ってくるな!”という反抗の意味だった。松田聖子ちゃんではこうはいかない。
横浜銀蝿ならではこそのレジスタンス!
また、この時期に大流行した”なめんなよ”のグッズは猫にヤンキーの格好をさせたものである。
私の中学校の教頭先生が「けしからん!」と本気で授業中に怒っていた。
私も”なめんなよ”の下敷きを使っていました。はい。告白します。

いつの間にか、ヤンキーは文化になってしまった。小学生が愛でるほどに。
けれどyoutubeで見た、繰り返される♪つっぱりハイスクールロックンロール~♪の部分の振り付けが、
相撲のつっぱりになっているのが気になっている。
ヤンキーは文化に昇華したけれど、つっぱりは精神であって、つっぱることではない。
なんて、偉そうに言ってみたが、ちょんまげとリーゼントは似ているか。。。