院長ブログ
2020.10.28
タカアシガニグミ
赤ちゃんが生まれてから、1歳半検診、3歳児検診で発達を客観的に見て、
小学校に入学する前に、行われるのが就学時検診です。
秋はこの就学時検診の時期です。
耳鼻科は耳鼻科的な健康度と言葉の発達を見ています。
ちなみに言葉の検診は数年前から始まりました。
生まれた赤ちゃんが成長してくると言葉としては「あーうー」という母音や
マ行やバ行、パ行が出てきます。
母親のことを子供がマミー(英語)、マーマ(中国語)、マンマ(イタリア語)と呼ぶ、
世界で似た傾向の言葉になるのはマ行や母音が
最初に出てくるからではないかと勝手に思っています。
赤ちゃんが「マン、ンマ」みたいな言葉を発した時、
「やっぱり、最初の言葉は”ママ”なのね」とじ~んと幸せを感じるかもしれないが、
最初に出る音だから”母親”という意味を持たせた。。。
というのが正しいのではないかと思っています。
母親の次に赤ちゃんにとって大事なのが食べることなので、
それが日本語では”マンマ”であり、
イタリア語では”マンジャーレ”なのも偶然ではない気がしています。
それで、就学時検診では発音の完成が遅い、サ行、ザ行、ラ行などを見ています。
ハサミがハタミ、キリンがキイン、ゾウがドウ、ジョーなどのように
発音を変えてないかチェックするわけです。
さて、今年最初の就学時検診は戸田っ子センターの年長さんたちでした。
先生が「はーい、名前を言ってください」と声をかけると、
全員「タカアシガニ組の〇〇、〇〇です」と元気に自己紹介してくれました。
鼻を見て、のどを見て、耳を見て、言語検診に移るのですが、
みんな大きな声で、キリン!、ゾウ!と発音してくれました。
そりゃぁ、”タカアシガニグミ”って言えれば、それで十分だよね。。。
戸田名物タカアシガニです。