院長ブログ
2021.08.14
ツバメ2021(幼年~放鳥まで)
私は今まで恒温動物を飼ったことがないので、ふうとの生活に関しては
文鳥とセキセイインコを飼ったことのある看護師さんに相談していました。
ふうがある程度しっかりしてきたら、私は巣に戻そうと主張しましたが、
看護師さんから「せっかくここまで育てたのに、また落とされて死ぬかもしれないじゃない」
と大反対を受けました。。。
そんなこんな教育方針(?)について親二人で議論していると、
やたら羽ばたきをはじめ、1mくらい体が浮き始めるようになってきました。
(ジュディオングのような!?ふう。)
食事もミルワーム中心に、鶏ささみとブロッコリーをこねて
栄養をたっぷり食べたいだけ与えていました。”ふうちゃんのザバスだよ”と。
体格的にも兄弟に追いつき追い越しただろうと、休みの日に巣に戻してみると。。。
(向かって一番左がふう。他の兄弟たちより一回り小さい)
他の兄弟との胸板というかいろんな”差”に唖然とし、私たち二人は巣の下で頭を抱えていました。
ふうといえば、本当の親が来てもエサをねだることをしないし、
エサをもらうための場所の取り合いにも参加せず、ずーっと端っこ。
当然、他の兄弟となじめないようで、ふう自ら巣から出てきて我が家の玄関前で泣いていました。ふうと他の子とを客観的に比べられず、親バカだったと反省です。
ただこの時期は兄弟の中でも巣立ちが始まっており、
ここを逃すとみんなと一緒に飛べなくて、最終的に渡れなくなるのでは?
(ツバメは渡り鳥で、春から夏は日本で過ごし8月から9月にかけて東南アジアなどに渡ります)
と巣立った後のふうの生活を心配しており、タイミングを誤ってはいけない。
という思いでいっぱいでした。
もうこれは、私たちでいろいろさせるしかない!
ということで、洗面所にひもを張ってまずは電線につかまる練習だ!
ひもを揺らしバタバタさせる、胸板も鍛えられるとトレーニングを開始しました。
(放鳥に向けての訓練。ロッキーのテーマを口ずさみながら)
(教育ママに反抗的な顔をするふう)(ひもの上で眠れるほど安定してきた)
巣にいる兄弟のなかで一番最後の子が巣立ったタイミングで放鳥しました。
(なかなか飛ばないふうに、説得している看護師さん)
他の兄弟と仲良くやっていけるのか、いじめられないか、果たして飛べるのか。。。
心配は尽きなかったけれど、ふうを信じで見守りました。
小一時間ほどベランダの手すりで、もじもじしていましたが、
なんとか飛んでいきました。めでたし、めでたし。子育て終了!とはならなくて、
実は続きがあります。それはまた後で。。。