院長ブログ

2021.12.26

2021年編集後記

今年はホームページをリニューアルし、新しい決意でブログを書き始めた”元年”になります。
今回も含めると全部で43本のブログを書きました。
今年最後のブログでは1年を振り返ってみたいと思います。
この1年で最も読まれたのは、子宮頸がんワクチンについて書いた「事実は人の意見を変えない」です。
子宮頸がんワクチンを正逆2方向の視点からの本を参考に書いたブログでした。
読まれた回数はぶっちぎりで、他のブログとは2桁違うときもあったほどです。
けれどこのブログは3時間くらいで完成した、ほとんど苦労なく書けたものなので、
苦労したわりに読まれていないブログを思い、アクセス解析を見るといつも複雑な気分になります。(子宮頸がんについては3年間限定で接種できなかった世代97~05生まれに救済措置が決まったようです)
ワクチンつながりでは「水疱瘡と帯状疱疹」で、これもアクセス数は上位です。
耳鼻科の病気を題材にした中では外耳炎について書いた「がいじ道」シリーズも人気があります。耳を無性に搔きたくなったら読んでみたらどうでしょうか?読んでいる時間でかゆみが落ち着くかもしれません。
耳石のめまいについて」もよく読まれており、これを読んだと言ってめまいの相談に来られる患者さんもおられます。
また、鼻出血については「ドリルすな!」を、当院でのスギ舌下免疫の効果を知りたい場合は「スギ舌下免疫療法の効果」を参考にしてみてください。患者さんたちに背中を押され(!?)私も6月からスギ舌下免疫療法をやっています。

あとから振り返ると、耳、鼻、めまいはあるのに、のどについては一つも書いていなく、来年は何とかのどに関して何か書かねば。と思いました。
最も題材にしたのは心理学的な話題でした。
年初に書いた「気分よく過ごしために」シリーズは”気分”を客観的に分析して気分に流されないようにという思いを込めてブログにしました。
気分よく過ごすための土台=睡眠については「睡眠」と不眠」。特に不眠」は私の不眠との格闘記録なのですが、子宮頸がんワクチンに次いで読まれています。自分で書いといてなんなんですが、ちょっと恥ずかしいです。
またコロナの話と絡め、
食事や肥満について言及したなかでは「食欲について」が食欲をコントロールする仕組みについての知見を紹介しています。ダイエットを考える場合はどうでしょうか。
思考のわな」・「原因と結果」も分類は心理学的ですね、一部のサラリーマンに人気があるようですが、全体の中ではアクセス数が低いほうです。
我々はどこから来たのか~」シリーズは人間の進化を文化面から紹介したものです。
そして進化と心理学が融合した、私の今年の集大成ともいえるのが「進化医学の最後(進化心理学)」です。心理学の本を読むようになったきっかけは、シリーズの最後のブログにも書いたように私自身が抑うつ状態になった経験があるからで、耳鼻科の症状に化けた抑うつ症状と触れるたびに心理を客観的に知る必要を感じたからでした。あの日の自分に向けて書いているのかもしれません。
また文化的な面からでも、心理的な面からでも進化を知ることは”こうであるべき”という固定観念から私を解放してくれました。何十万年前からの進化の結果が今なら、”こうである”という事実を受け入れるしかないと思えるのです。この”ありのままの”を受け入れる傾向は今後も私の考えの根幹となるだろうと今は思っています。
真面目な内容だけでなく、今年の私に一番彩り(いろどり)を与えてくれたのは「ツバメのふう」です。ふうとの日々については合計5個のブログを書いています。実はアクセス数はそんなに多くないのですが、患者さんから話を振られる回数はナンバーワンです。かわいい”ふう”を見て欲しくてYoutubeデビューもしてしまいました。

今年も総じて書きたいことを書いてきました。来年も書きたいことを書くでしょう。

今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。