院長ブログ

2022.03.09

ボーカル

「セ・ン・セ。知ってますよ。ファンでしょ。ハイ」でスタッフに渡されたDVDは
”矢沢永吉 CONCERT TOUR 2021 I'm back!! ~ROCKは止まらない~”の録画だった。
私は常々”歌う永ちゃん”より、”語る永ちゃん”が好きではある。
しかし、過去のブログ以外であまり人に話してはいないことなのだが。
まあでも御年72歳の矢沢永吉氏の武道館でのパフォーマンスは興味深い。
そして、このコンサートの裏側を”情熱大陸”で放送していた。
私の好きな”語る永ちゃん”も満載だったが、
今回は”永ちゃんの声”に注目してしまった。
日本音響研究所によると
永ちゃんは音量も発声時間の長さも、一般のアナウンサーと比べて段違いで、声帯の強さは”超人的”だそうだ。
ご本人も”情熱大陸”の中で「この歳にしては僕は声量はある」と自覚されていた。
が、そこより私が注目したのは「やっぱりさ、ボーカルってのは筋肉だから」という言葉なのだ。

なぜなら私は最近悩んでいたから。自分の言葉の伝わらなさに。
3回目のコロナワクチン接種が当院でも始まり、1日30人ほどに問診をする。
「アルコール消毒で肌が赤くなりませんか?」はまだわかってもらえる。
しかし「副反応はありませんでしたか?」はかなりの確率で「え?」と聞きなおしをされる。
私の声は通る方だ。全身麻酔手術では患者さんを麻酔から覚ますために声をかける。
麻酔科の研修医の頃(焼津市立総合病院)手術室で私が声をかけると、
そこから一番遠い部屋の患者さんの麻酔が覚める。と言われたもんだ。
その私の声が、ワクチン接種者には届かない。。。
私も研修医時代と違って年をとってきたからか?
いや、ただ大きいだけではだめだ。はっきりと響くように話さないと伝わらない。
私の同級生は仕事柄「老人に伝わる音」の研究者にも会いに行くそうだ。
ちなみに会社はサプリメントを扱う大手です。
そういう探求がワクチン接種をしている私にも必要かもしれない。
ということで、”声”について俄然興味がわいてきた。
”情熱大陸”の永ちゃんは筋肉であるボーカルを衰えさないためには
「声を出して、出して、出しまくるしかない」とボイストレーニングをされていた。
では具体的に、のどを鍛えるにはどうしたらよいのだろう?
次回はそれを考えてみたい。