院長ブログ

2022.12.30

2022年編集後記

 今年も最後の診療が終わり、編集後記を書ける日がやってきました。
この回も含めると今年は35本のブログを書きました。早速、振り返ってみます。
なんといっても一番患者さんから話しかけられたブログはトップガンマーベリックです。
映画館ではまるで私世代の同窓会のようで、251分のトップガン1・2の一気上映では間の10分休憩に廊下で腰を伸ばす人だらけでした。ただこのブログは私世代だけでなく若い方からも感想を伝えられ、映画が広い世代に鑑賞されているということを身をもって知りました。

時代を反映したコロナに関する話題で今年は4本書きました。
中でも「Shape Of My Heart」は夏の第7波、感染が大爆発しスタッフ一同疲弊しきっているとき、突然この曲のイントロが頭の中に流れたことをきっかけに書いたものです。
映画レオンの何が私とシンクロしたのか?自分でもわかりませんが、あの時の感情は表現していると思います。

栄えある(?)今年一番読まれたブログは「乗り物酔いについて」です。
スタッフとUSJに遊びに行き、その前までのダイナソーやスパイダーマンで相当弱っていた私の平衡感覚器が、”ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー”で木っ端みじんに破壊されたときに思いついた内容で、嘆きのマートルが住むトイレで吐き気に耐えていた時にはブログの”落ち”が決まっていたので、昨年同様、あまり時間をかけずにかけたブログです。
昨年もそうだったのですが、よく読まれるブログは病気に関することが多いですね。当たり前か。
次に読まれたのは「読む禁煙外来」で、これは心理学アプローチで禁煙を試みる内容です。アメリカでは成功率の高い禁煙方法なので紹介しました。
同じ「依存症カテゴリー」にある3年前に書いた「依存症」も読まれています。
依存症を治療するためには自分をコントロールしなければなりません。決してエラそうに書いているわけではなく、”自分をコントロールすること”は私自身に課している命題でもあります。
今年、準備に時間を割いたブログは「心理学のカテゴリー」に収めた5本です。最新の「運動について考える」はその次でしょうか。
これらはあまり読まれてはいませんが、依存症に関する内容が読まれている結果は、私をとても喜ばせます。依存症に限らず、変化していくことだけが保証されているこの世の中を生きていくためには自分の心と身体をコントロールすることが私は大切だと考えています。そして、その能力は決して性格的なものではなく、誰もが身につけられる”技術”であると信じています。
私自身は今年も自分をコントロールできなくなって多くの失敗をしました。もっとこの技術が上がり失敗の数を減らしたいと心の底から思っています。依存症のカテゴリーが読まれているということは、私同様、自分をコントロールする技術に興味がある人が多いと思えるのです。
そんな読んでくれる人に、脳を知ること、自分の身体を知ること、
そして一体となっている二つの”あるべきよう”を伝えることを来年もブレないでやっていこうと思っています。
2022年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。