院長ブログ

2023年も最後の診療日を終えました。今年一年のブログを振り返りたいと思います。

今年はこの編集後記を含めて、３４本のブログを書きました。これらを分類してみると、耳鼻科に関することから、全く関係ないもの、個人的な話題など、多岐にわたって書いています。その中で、一番アクセス数が多かったのは、「上咽頭って知ってる」でした。

これは、のどの中で、とにかく日陰の身である上咽頭に光を当てて書いてみたブログで、冒頭の3つに分かれている咽頭を説明する部分は、世界史上もっとも有名な書き出し、といわれる「ガリアは全体が３つの地域に分かれている」のガリア戦記（作者：ユリウス・カエサル）をパクリました。上咽頭を書こうと決めたときに図書館に行って最初に借りたのが「ガリア戦記」で、ここは一番こだわりました。でもこの工夫がアクセス数を増やしたわけではなく、慢性上咽頭炎の治療法、EAT療法に興味がある人の検索が多かったせいで一番だったのだと思います。

次点は「犬神家の一族考」です。全く耳鼻科に関係のない、もっと言えば健康にすら関係ない内容なので、患者さんたちは読まないと思いますが、”犬神家の一族”という検索キーワードで当院のホームページに来る人がいるんですよ！そんな迷い子みたいな人に送った第2弾「悪魔の手毬唄考」は下から3番目のアクセス数で、今年の中では少ないほうです。だけど、グーグルで”由良泰子”と入れてみてください！2番目くらいにこのブログが出てきます。

私がずっと自分に課していること＝自分をコントロールする、については今年も多くのブログを割いたつもりです。
ブログの中でも書きましたが、私は”瞑想”を５年前から始めており、その頃からいつかは瞑想について書きたいと思っていました。（「汝自身を知れ」、「メタ認知」、「赤い薬」）瞑想が東洋的に自分をコントロールする方法なら、「こころの知能指数:EQ」という心を分析するやり方は西洋的です。来年は自分をコントロールすることを妨げるもの、つまり情動や感情のもつ意味から考えたいと思っています。
今年もたくさんの人に「ブログを楽しみにしています」と声をかけられました。この言葉こそ、今は書くモチベーションになっています。このブログを読んでくれる人と、書く環境を与えてくれているスタッフに感謝して今年を終わりたいと思います。