院長ブログ
2024.08.25
理想の休み
どんなふうに過ごせたら理想の休みになるのだろう?
夏休みが終わったばっかりなのにそんな妄想をするのもどうか、と思わないではいられないが、夏休みが終わってしまったからこその妄想でもある。
みなさんは子供のころから、一片の悔いのない夏休みを過ごしたことはありますか?
さて、休みの過ごし方についてよく聞くのは”ぼぉ~っと”したいではないだろうか?何も考えることなく、ぼんやりするのは休みの醍醐味ではあろう。
プライベートビーチでデッキチェアに寝そべり、手を伸ばせば汗をかいたロングカクテルのグラスに届く。
そんなシチュエーションなら!昨日までの失敗も、明日の仕事も何も考えることなく”ぼぉ~っと”できるよね~。きっとリフレッシュできるはず!っとかく言う私も30代の頃はそんな風に休みを過ごしていた。
(ユーミンの「昨晩お会いしましょう」のアルバムジャケットをイメージしながら撮影)
しかし今回あの頃の私に説明しよう!わざわざ南国のビーチに行かなくても、人は起きている時間の半分ほどは何もせず”ぼぉ~っと”しているんだよ。そしてこの状態を心理学用語では”デフォルトモードネットワーク(DMN)”という、と。
何もしていない時の筋肉がゆるゆるなのと同様、何もしていない時の脳だってゆるゆるに休止していると考えられていたがそれは大間違いで、安静状態の脳を調べたら、全く安静になどしていなかったことで発見されたのがDMNである。
このモードの時の脳は鎮まるどころか、脳のあちこちに接続していて、大量のエネルギーを貪っている。つまり、”ぼぉ~っと”するは休んでいる気になっているだけで、実は休めてないのである。
また、DMNのときは、脳のあちこちに接続するから過去のこと未来のことなど、心がさまよわずにはいられない。私も南国の海を目の前に、この写真を撮っている時は明日帰国か~と悲しい未来にさまよっていた。今となってはもっと夕暮れを楽しんだらよかったのにと思う。
次は”好きなことをやりたい”ではないか。
私の趣味の一つは読書で、休みの前には読むテーマをいくつか決めて本を選ぶ。そして今回も「ブログも上げよう!なんなら2本くらいネタをストックするかぁ~」なんて考えていた。
しかし、思えば子供のときから夏休みは「7月中に宿題を終わる」という大そうな目標は立てるが、達成できたことは一度も無い。8月に入るとだんだんやる気が無くなってお盆過ぎまで過ごし、ラスト一週間はギリギリガールとして半泣きで宿題をやり始業式を迎えるという、お決まりのパターンだった。
しかし、思えば子供のときから夏休みは「7月中に宿題を終わる」という大そうな目標は立てるが、達成できたことは一度も無い。8月に入るとだんだんやる気が無くなってお盆過ぎまで過ごし、ラスト一週間はギリギリガールとして半泣きで宿題をやり始業式を迎えるという、お決まりのパターンだった。
大人になっても同じことを繰り返している。もちろん、普段よりは読書できる時間はあったが、帰省だのなんだので目標読破数には届かなかったし、ブログも上げられなかったうえにネタのストックもない。
”好きなこと”にこだわった挙句、達成できない自己嫌悪に陥って…からの「理想の休みってどんなのだろう?」というネタを、まあ思いついたわけではあるが。
笑ってしまわないか!?四捨五入すれば60にもなって自分の休みもマネジメントできないなんて。。。
そんな私に友人(写真の女性)は「理想の休みって終わった後、また働こうと思えることかな」と言った。「また働こうと思う」と聞いたとき、私は思わずぽんっと膝を打ってしまったよ、そう、そういう視点で理想の休みを考えよう!っと。