院長ブログ
2025.01.08
熱海からあけまして
泳ぐことが日常に組み込まれているような人(=スイマー)にとって、年末年始は受難の日々である。泳ぐにはプールが必要で、そのほとんどが公共施設であるため年末年始が休みになるからだ。
スイマーという民族に一旦なってしまったら、年末年始を”お休みなのに泳げない”というジレンマを抱え過ごすことになる。
こう書くと「走ればいいじゃん」という意見が当然出てくるだろう。しかしそれは安易すぎる。泳ぐのに必要な筋肉は上半身に多く、走るのに必要な下半身の筋肉とは一致しない。水泳ー自転車ーランニングを連続するトライアスロンという競技も、それぞれ3つが使う筋肉が違うから挑戦者たちを魅了するのだと思う。
そんな泳ぎたい、泳ぐ時間はある、だけど泳げないという悶々とした私の心は、例えるなら、血の池でうごめく”蜘蛛の糸”のカンダタの様なものだ。そのカンダタにマスターズ水泳仲間のLineが届く。それはまるでお釈迦様が降ろしてくれた、朝露に光る銀色の蜘蛛の糸のよう。
「熱海のマリンスパは年末年始もやっているよ」
カンダタは糸を切らしてしまったが、私は安全運転で、”マリンスパあたみ”に到着した。
そこは極楽。25mプールで泳げる幸せがあふれていた。隣のコースで泳ぐ、親子の会話に耳を傾けてみよう。「2コメ、上からな」(翻訳:200m個人メドレーを秒針が一番上に来たらスタート)。決して熱海の商店街で観光を満喫している親子からは聞けないワードに私は微笑む。みんな難民だったのだ。思い切り泳ごう。
ちなみにマリンスパ熱海はプール以外にも寝湯やジェットバスを含む健康温浴室やウォータースライダーもある。そして泳ぎ終えれば、海を見ながらの温泉にも入れる。ハワイアンズを30分の1にしたような施設で、次の慰安旅行に提案してみようかな?(却下されそうだけど)
さて、カンダタは無事極楽の蓮の池で泳ぎ、温泉にもつかり、気分は熱海観光を終えた人のよう。ちょっとした渋滞も観光感を助長してくれた。調子に乗って帰りは”オラッチェ酪農王国”に寄ってみた。風呂上がりの牛乳は美味しいと相場が決まっているし。大分、体が冷えてしまったけどね。
なんだかんだ。今年も”つれづれなるままに”ブログを書いていく予定です。
よろしくお願いします。
なんだかんだ。今年も”つれづれなるままに”ブログを書いていく予定です。
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